バリデーションとは
アルツハイマー型認知症および類似の認知症高齢者とコミュニケーションを行うための方法の一つです。
一般社団法人公認日本バリデーション協会
代表 佐々木 純
日本にバリデーションが認知症ケアの世界で知られるようになってから、はや20年になろうとしています。私がバリデーションと出会って気づいたことは「自分が変われば、認知症の高齢者も変わる」ということです。超高齢社会の日本において、認知症の高齢者を取り巻く環境はあらゆる場面で多様化し個別にかつ柔軟に対応することが求められています。そのなかで、もっとも重要で、ケアの関わりの根本にあるのは、コミュニケーションだと考えています。そして認知症の人とのコミュニケーションを豊かにし、実践的に使えるメソッドがバリデーションだったのです。
バリデーションとは1963年にアメリカのソーシャルワーカーであるナオミ・ファイル氏によって生みだされた、アルツハイマー型認知症及び類似の認知症の高齢者とのコミュニケーションを行うための方法の一つですが、
バリデーションが他のメソッドと大きく異なるところは、人間として本当の意味で、お互いが平等・対等であるということを一貫して追求してきた点です。
国内外のこれまでの多くの実践では、バリデーションを用いてコミュニケーションをすることで、十分に自分の意志が伝えられないと見られていた重い認知症の方や高齢利用者の方とも心が通じあうことが示されています。
これからも認知症の高齢者と関わる家族、介護職の方など多くの人にバリデーションを実践して頂き、自らが研鑽を積めるよう導くことが当協会の最大のミッションであると考えております。
外部リンク VTI(バリデーショントレーニング協会)